5年前、いつも会社にくる保険会社の人が頼むので一時払の外貨建保険に入っても良いかと夫が言いました。当時、子供の学費もかからなくなり、ボーナス支給前だったので安易にOKしました。当時は為替差益や手数料等の知識はなく、日本で預金してもほとんど利子がつかないけど、外貨なら良いのではないかと思い保険会社の人の勧めるままに『無配当一時払外貨建生存給付金付特殊養老保険』に加入しました。契約内容に予定利率年2.85%と書いてあり何となく預金するより増えるのではと安易に考えていました。
保険の内容は、円で一時払いした金額を豪ドルに換算し、その金額と同額の金額が死亡時又は満期時(15年後)に貰える。毎年生存給付金が一時払いした金額の約1.9%もらえる。一見すると満期時には生存給付金(合計14回)+支払い金額がもらえるのでお得のように見えます。
しかし円で預金した場合とと比べると手数料や為替リスクがあります。 ①契約時時にまず初期費用として7%を上限とする額が一時払保険料からひかれる。(詳しい手数料は年齢等の諸条件により定めるため記載できませんと書いてあり実際の初期費用は不明) ②定期的に保険契約関係費用が責任準備金からひかれる。(詳しい手数料は上記と同じ理由で不記載) ③円貨から外貨にする場合TTM+0.25円、外貨から円貨に換算する場合TTM-0.25円となり為替手数料がかかる。勿論、為替変動により損失を生じるリスクもあります。
現在加入後5年たっています。今日現在、生存給付金+解約返戻金の合計は円換算で支払った円貨の約97%、豪ドル換算では90%です。豪ドルで考えると5年間で支払い金額の10%が減少した事となります。満期までまだ10年あります。よく言われているように満期前に解約すると含み損になるような気がします。しかし、3%のマイナスはありますが、契約時に比べ円安で為替益がある現在、解約した方が良いのではとも思います。円高に進むと含み損が膨らみます。最悪の場合は満期時に支払い金額を下回る可能性もあります。定年後、夫の給料が減ったため、急な出費などで預金を取り崩している事もあります。パンフレットに記入されている利率だけで判断せず、手数料や為替リスク等も考慮し、また将来このお金が必要になる事はないか等もう少し慎重に考えて契約する必要があったと思いました。
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